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鉄欠乏性貧血

  • 若年〜中年女性に比較的多い貧血です。体内の鉄が不足することにより赤血球内のヘモグロビン産生が低下し、貧血となります。
  • 鉄が不足する原因は、次の図の通りいくつかありますが、生理出血による鉄の過剰喪失が最も多い原因です。生理痛が強い方、出血量の多い方は、子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科疾患がある可能性もありますので、婦人科受診をお勧めします。中高年の方においては、胃腸のどこかから出血するような問題(痔、ポリープ、炎症、癌など)がないか、注意が必要です。状況により、婦人科受診、検便、消化管内視鏡検査をお勧めいたします。

  < 鉄欠乏の原因 >

  • 治療
    •鉄剤を内服します。内服を始めると1ヶ月以内に一定の改善が得られ、3ヶ月もすれば多くの場合正常化が得られます。しかし、内服をやめてしばらく経つと、再び貧血に戻ってしまうことが少なくありません。忘れた頃にいつの間にか結構進んでいることがありますので、定期検査を続けることをお勧めします。
    •鉄剤は、飲むと気持ち悪くなってしまう方がおられます。その場合は、胃薬と一緒に飲んだり、吐き気の少ない剤形(シロップ製剤など)に変えるなどの工夫ができます。便秘または下痢になることもあります。内服を負担に感じる方は、2日に1回の内服でゆっくり補充していくのも1つです。飲み始めると便の色が黒くなることがありますが心配いりません。
    •いろいろ工夫しても内服がご負担となる場合には、鉄剤の点滴も可能です。内服よりも早く鉄成分が回復するというメリットもありますが、稀にアレルギー症状が起こることがあります。
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