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白血球減少

健診など、何かの機会で血液検査を受けた時に“白血球減少”と指摘されることがあります。「白血球減少を健診で数年前から言われていて、今回家族に促されたので受診した」というような方も時々いらっしゃいます。貧血や血小板の減少がなく、軽度の白血球減少だけがほとんど変化なく数年続いている場合は、“体質的”とも考えられ特に問題ないと思われます。

白血球は病原体などから体を守る細胞です。白血球減少だけでは通常無症状です。白血球のうち、細菌(ばい菌)に対抗する好中球と呼ばれる細胞が高度に減少した場合(目安として好中球500/μl未満)は、細菌感染が起こりやすくなり、発熱をきたすことがあります。白血球減少があり発熱をきたしている場合は、できるだけ早く受診をしてください。

ウイルス感染症では一時的に白血球が減少することがありますが、症状の改善とともに回復します。また、これまで白血球減少を指摘されたことがなく、体調も変わりはなかったのに急に白血球が減少したような場合は、最近飲み始めた内服薬などが原因となっていることもあります。

このような原因が特に見られず原因不明の場合は、造血機能の異常がないか評価をすることとなります。ある程度白血球が減少している場合(2000/μl以下など)、白血球以外の血液細胞も減少している場合は、一度骨髄検査をお勧めします。骨髄検査で異常がない場合はその時点で原因不明ということになりますが、その時は検出できない異常が存在する可能性も残りますので、定期的な経過観察をお勧めします。

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