メニュー

院内検査項目とご説明

当院では院内で血液検査体制を敷いております。以下の検査項目が迅速対応となっておりますので、採血後40分程度で検査結果が出ます。臨床検査技師が検査精度の管理を行っており、正確性の高い検査に努めております。(2025年度日本臨床衛生検査技師会による精度管理調査結果:86項目中85項目でA判定)

検査項目 表記 意味 血液内科における意味
白血球数 WBC 体内の免疫に関わる、好中球, リンパ球, 単球, 好酸球, 好塩基球などの総合値です 感染症など体内の炎症で増加します。慢性的な白血球数の異常は、造血異常の可能性がないか確認が必要です
ヘモグロビン Hb 赤血球内の、酸素を運ぶ蛋白です 貧血や多血の指標となります
ヘマトクリット Hct 血液の中の赤血球の割合(%)です 多血の指標となります
血小板数 Plt 出血を止める細胞の総合値です 感染症など体内の炎症で増減します。慢性的な血小板数の異常は、造血異常の可能性がないか確認が必要です

平均赤血球容積,

平均赤血球血色素,

平均赤血球血色素濃度

MCV,

MCH,

MCHC

赤血球1個の大きさ

赤血球1個に含まれるヘモグロビン量

赤血球に含まれるヘモグロビンの割合(%)

貧血の種類によってパターンが異なります。貧血の原因を探る手がかりの1つです

総蛋白 TP 血液中の全ての蛋白濃度です 免疫グロブリンが異常高値の場合、免疫グロブリンも血中蛋白の1つなので、総蛋白値が上昇することがあります
アルブミン Alb 総蛋白のうち60%を占めています。栄養状態の指標となります。  
トランスアミナーゼ AST, ALT 肝機能を表します。ASTは赤血球にも含まれます。 ASTは赤血球が壊れる溶血性貧血で上昇することがあります

アルカリホスファターゼ,

γグルタミルトランスフェラーぜ

ALP,

γ-GTP

肝臓だけでなく、胆汁の通り道である胆道系に関わります  
乳酸脱水素酵素 LDH 血液細胞のほか、肝臓や心臓、肺、腎臓、筋肉など、多種類の細胞に含まれる酵素です。上昇時はどの組織に由来するかを判断しますが、判断が難しいこともあります。

巨赤芽球性貧血、溶血性貧血、白血病や悪性リンパ腫などで上昇することがあります

総ビリルビン T-Bil   ビリルビンは溶血性貧血で上昇することがあります

尿素窒素,

クレアチニン

BUN, Cre 腎機能を表します  
カルシウム Ca 骨や歯に含まれる成分として知られています 多発性骨髄腫や一部の悪性リンパ腫で上昇することがあります
尿酸 UA いわゆる痛風の値です 白血病などで白血球が大きく増えているときにも上昇することがあります
クレアチンキナーゼ CK 全身の筋肉に含まれる酵素です  

総コレステロール

LDLコレステロール

中性脂肪

T-CHO

LDL-C

TG

LDLコレステロールはいわゆる悪玉コレステロールです。総コレステロールは、悪玉コレステロール+善玉コレステロール+中性脂肪x1/5の足し算による値です。  
C反応性蛋白 CRP 炎症の数値です。炎症とは、体内に異物があるときの体内反応を指し、反応の強さと数値が比例します。 感染症で上昇します。勢いの強い悪性リンパ腫で上昇することがあります。
血糖      
鉄, フェリチン   鉄は血液中の鉄の濃度、フェリチンは体内に貯蓄している鉄の成分です 貧血の原因検査においては、鉄の不足だけでなく、体内の鉄代謝のバランスもみる必要があります
免疫グロブリン IgG, IgA, IgM いずれもやや種類は異なりますが、どれも体内の免疫に関わる抗体の数値です。数値が上昇しているときは、異常な抗体蛋白があるかどうかが重要となります。 単クローン性免疫グロブリン血症、多発性骨髄腫では、異常な抗体蛋白が作られることにより、いずれか異常な種類の抗体値が上昇します
可溶性インターロイキン2レセプター sIL-2R リンパ球の活動が高まっていると上昇します。風邪でもやや上昇することがあります。 悪性リンパ腫のマーカーです
▲ ページのトップに戻る

Close

HOME