血小板減少
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血液検査で血小板減少が見られたときは次のことに注意します。
・どの程度減っているか 軽度(>10万)か高度(<5万)か
・いつからどのくらいの速さで減っているか
・他の血液細胞の異常はあるか
・合併症はないか
・内服中の薬があるか -
血小板減少がいずれの機序によるのかを考え、診断します。
血小板産生の減少 骨髄の異常やビタミンB12・葉酸の欠乏によって、血小板がうまく造れない。
例)骨髄異形成症候群、再生不良性貧血、急性白血病、巨赤芽球性貧血
*骨髄の異常が疑われる場合は、骨髄検査をお勧めします。
血小板の消費の増加 骨髄は血小板を造っているのに、造られた血小板がある理由によりどんどん壊されたり消費されてしまう。
例)特発性血小板減少性紫斑病、DIC(播種性血管内凝固)、
自己免疫疾患(全身性エリテマトーデス、抗リン脂質抗体症候群など)
血小板の分布の偏り 体の左脇腹に位置する脾臓という臓器には、もともと多くの血小板が含まれています。肝硬変などで肝臓・脾臓の血流が変わり、脾臓が大きくなると、その分多くの血小板が脾臓に分布するようになり、血液中の血小板は減ります。血小板自体の異常ではありません。
例)肝硬変に伴う脾腫、特発性門脈圧亢進症
症状が強く出やすいウイルス感染症(サイトメガロウイルス、EBウイルスなど)症状改善に伴い血小板は回復します。
※ EDTA凝集、偽性血小板減少
採血後、採血容器の中で血小板が検査試薬に反応して固まってしまい、血小板数値が低く出てしまうことがあります。体質的なものであり、病気ではありません。