亜急性壊死性リンパ節炎(菊地病)
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主に若年の方(40歳以下)に見られる、発熱と頚部のリンパ節腫脹をきたす病気です。男女差においては圧倒的に女性に多いです。Tリンパ球や組織球が何らかの炎症性素因に反応することによって起こりますが、そのきっかけとなる原因は不明です。まれな病気ですが、普通に生活している方に突如起こります。
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頚部のリンパ節が腫れて大きくなり痛みます。通常発熱を伴い、これらの症状が1週間〜1ヶ月程度続きます。血液検査をしても目立つ異常はなく、免疫系のマーカー値も異常は見られません。診断に困る場合は、リンパ節の組織を小手術で摘出し病理検査に出す生検が行われます。
- 自然経過でも改善すると言われますが、熱が高いなど症状が強い場合は、ステロイドの内服を始めると早く症状改善が得られます。再発することは基本的にありません。
健康な若い女性に発熱と頚部のリンパ節腫脹(痛む)をきたすまれな病気。症状が強くつらいですが、良性疾患で再発もしません。診断後、ステロイドを使うと早く改善します。